イエスという道

イエスは彼に言われた、「わたしは道であり、真理であり、命である。だれでもわたしによらないでは、父のみもとに行くことはできない。」(ヨハネ14章6節)

これはイエスが受難前に弟子たちに語られた有名な言葉です。イエスは多くの偉大な宗教家や哲学者のように「道を示す」とか「真理を教える」とか「いのちに導く」と言われたのではなく、御自身が真理であり道であり、いのちそのものだと宣言されました。これは非常に大胆な発言と言わなければなりません。今日はその中でも、「道」ということについて考えてみたいと思います。

イエス御自身が道であると聞いて、どのような「道」を思い浮かべるでしょうか? 私自身が初めてこの箇所に触れた時にイメージしたのは、天国に向かって真っすぐ伸びる、広くてなめらかな高速道路でした。

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イエス・キリストの福音を信じた今や、自分は天国へのチケットが与えられている。あとはまっしぐらにこの道を飛ばしていけば、いつの日か天に召されて父なる神のもとに行くことができる――そんなふうに考えていたのです。

けれども、信仰生活が長くなるにつれて、ことはそう単純ではないことが、だんだんと分かってきました。 続きを読む

『シンプリー・グッドニュース』完成しました

すでにお知らせしているN・T・ライト著『シンプリー・グッドニュース』(あめんどう)が完成し、昨日神学校に届きました。

この本の翻訳に取り掛かったのはずいぶん前になりますが、ついに完成にこぎつけて感無量です。お世話になったあめんどうさんに心から感謝します。 続きを読む

グラント・オズボーン師の祈り

今日家にある古い書類を整理していた妻が、こんなものを手渡してくれました。

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これは私が米国のトリニティ神学校を卒業した時に、博士論文の指導教官の一人でもあり当時まだ存命だったグラント・オズボーン博士が祈られた奉献の祈りです。このようなものが印刷配布されていたことすらすっかり忘れていましたので、とても驚きました。13年前に祈られたこの祈りを改めて読み、懐かしさとともに身を引き締められる思いにさせられたので、以下に翻訳を載せておきます: 続きを読む

クリスマスは「年末行事」ではない

今日はアドベント第一主日でした。たまたま所属教会の礼拝で説教を担当することになりましたので、開口一番「新年あけましておめでとうございます」とあいさつした後、あっけにとられた会衆の方々に、教会暦ではアドベント(待降節)が一年のはじめであることを説明しました。

アドベントと教会暦の始まりについては過去記事に何度か書いています:

アドベント―夜明けを待ち望む

もう一つの座標系

新しい世界のはじまり

キリスト者にとって、アドベントとそれに続くクリスマスが一年の始まりであることを意識することの重要性についてはこれらの記事に書きましたが、この記事では、このことを逆の面から見てみたいと思います。 続きを読む