教会暦では昨日が受難日でした。2年前のこの日に「受難日に聴いた音楽」という記事を書きました。そこではポーランドの作曲家クシシュトフ・ペンデレツキの「ルカ受難曲」を取り上げました。
今年の受難節も、イエス・キリストの受難について思い巡らしていましたが、今年はパッション2000のために作曲された受難曲を全部聴いてみようと思い立ちました。
続きを読む祈りII―詩的変奏―
黒く乾いた炭の上に
一片の香を そっと載せ
静かに 火を待ち望む
やがて火がともると
一すじの祈りが生まれ
炉の中でくゆり立つ
祈
り
は
香
の
煙
の
よ
う
に
細く
細く
天に
向かって
のぼり
たゆたい
ひろがり
やがて 虚 空 に 消 え る
祈りが終わったとき
世界はいつものように回り続け
天は黙って見下ろしている
あとに残るのは
堂に満ちる芳香 静寂 そして
雪白の灰
イエスがヘロデ王の代に、ユダヤのベツレヘムでお生れになったとき、見よ、東からきた博士たちがエルサレムに着いて言った、 「ユダヤ人の王としてお生れになったかたは、どこにおられますか。わたしたちは東の方でその星を見たので、そのかたを拝みにきました」。 ・・・彼らは王の言うことを聞いて出かけると、見よ、彼らが東方で見た星が、彼らより先に進んで、幼な子のいる所まで行き、その上にとどまった。彼らはその星を見て、非常な喜びにあふれた。(マタイの福音書2章1-2、9-10節)
東方の博士たちが星に導かれて幼子イエスを拝みに訪れた話は、聖書にあるクリスマスの物語の中でも、ひときわ印象的なエピソードです。
教会の降誕劇などでも馴染み深いこの話ですが、一般に知られているストーリーには、聖書に書かれていない要素もあります。 続きを読む
祈り
神の霊が
炭火となって
心に火をつけると
祈りが始まる
祈りは
香の煙となって
天に向かって
立ち昇る
祈りは立ち昇り
たゆたい
ひろがり そして
虚空に消えていく
残るのは沈黙のみ
(日本語訳は下にあります)
Rhythm to Song
—My Ecclesiastes 3—
by Doria Yamazaki-Ransom
like the waves
cycling
in and out in and out
lonely and embraced
accepted and rejected
paranoid and secure
hopeful and despairing
in and out in and out
these are the rhythms of life 続きを読む