祈りII―詩的変奏―
黒く乾いた炭の上に
一片の香を そっと載せ
静かに 火を待ち望む
やがて火がともると
一すじの祈りが生まれ
炉の中でくゆり立つ
祈
り
は
香
の
煙
の
よ
う
に
細く
細く
天に
向かって
のぼり
たゆたい
ひろがり
やがて 虚 空 に 消 え る
祈りが終わったとき
世界はいつものように回り続け
天は黙って見下ろしている
あとに残るのは
堂に満ちる芳香 静寂 そして
雪白の灰
祈りII―詩的変奏―
黒く乾いた炭の上に
一片の香を そっと載せ
静かに 火を待ち望む
やがて火がともると
一すじの祈りが生まれ
炉の中でくゆり立つ
祈
り
は
香
の
煙
の
よ
う
に
細く
細く
天に
向かって
のぼり
たゆたい
ひろがり
やがて 虚 空 に 消 え る
祈りが終わったとき
世界はいつものように回り続け
天は黙って見下ろしている
あとに残るのは
堂に満ちる芳香 静寂 そして
雪白の灰
祈り
神の霊が
炭火となって
心に火をつけると
祈りが始まる
祈りは
香の煙となって
天に向かって
立ち昇る
祈りは立ち昇り
たゆたい
ひろがり そして
虚空に消えていく
残るのは沈黙のみ
人のまばらな秋の海岸は
疲れた時に訪れるといい
世の喧騒に汚れた耳を潮騒で洗いながら
時を忘れ 波打ち際をあてもなく歩いていく 続きを読む
(日本語訳は下にあります)
Rhythm to Song
—My Ecclesiastes 3—
by Doria Yamazaki-Ransom
like the waves
cycling
in and out in and out
lonely and embraced
accepted and rejected
paranoid and secure
hopeful and despairing
in and out in and out
these are the rhythms of life 続きを読む