グラント・オズボーン師の祈り

今日家にある古い書類を整理していた妻が、こんなものを手渡してくれました。

OsborneDedicationPrayer

これは私が米国のトリニティ神学校を卒業した時に、博士論文の指導教官の一人でもあり当時まだ存命だったグラント・オズボーン博士が祈られた奉献の祈りです。このようなものが印刷配布されていたことすらすっかり忘れていましたので、とても驚きました。13年前に祈られたこの祈りを改めて読み、懐かしさとともに身を引き締められる思いにさせられたので、以下に翻訳を載せておきます: 続きを読む

ルカ文書公開セミナーのお知らせ

来る10月27日より、「ルカが語る福音の物語(ストーリー)~ルカ文書への招待」と題して、東京の聖契神学校にて6回シリーズでルカ文書に関する公開セミナーを行います。

使徒パウロの同行者ルカが書いた二部作(ルカ福音書・使徒の働き)は、新約聖書の1/4を超える大きな割合を占めています。紀元1世紀の地中海世界を舞台に、60年余にわたって展開する壮大な福音のドラマをご一緒に体験してみませんか?

今回のセミナーでは、ともすると別個の書として読まれがちなルカの福音書と使徒行伝を二部作の一貫したナラティヴとしてたどりながら、ルカ文書全体の構造や福音書と使徒行伝の関係、全体のテーマ、今日的意義などについて、専門家でない方々にも分かりやすくお話しします。 続きを読む

Global Returnees Conference 2018(その2)

昨日の記事に引き続き、GRC18での聖書講解メッセージを掲載します。

集会3日目のテーマは「神の民=家族」でした。前日に行われた1回目の聖書講解は、「福音」とは何か、ということについてのメッセージでした。これは分科会でも取り上げさせていただいたのですが、新約聖書の伝えている「福音」(良い知らせ)とは、「十字架につけられたイエスがよみがえって、全世界を治める王となられたことに関するニュース」です。2回目の聖書講解では、この内容を受けて、それではその「福音」が具体的にどのようにこの世界にインパクトを与えていくのか、ということについてお話しさせていただきました。 続きを読む

Global Returnees Conference 2018(その1)

5月2日から今日(5日)にかけて、以前の記事でもお知らせした帰国者クリスチャンのためのカンファレンス、GRC18に参加してきました。

GRCは海外で信仰を持って帰国した日本人クリスチャン、また帰国者クリスチャンを積極的に受け入れようとする日本の教会のクリスチャン、日本に遣わされている海外からの宣教師など、さまざまな立場の人々が集って信仰を強めあい、互いの交流を深める貴重な場となっています。私自身も、集会や多くの方々との再会と新しい出会いを通して、たくさんの恵みをいただきました。

今回のGRCの全体テーマは「Dwell: 主は私達と共に住む」でしたが、その中で2回の聖書講解と分科会を担当させて頂きました。今回は3日朝の第1回聖書講解の内容に多少手を加えたものを掲載します。 続きを読む

主と共にあるアイデンティティ

2015年に行われたGlobal Returnees Conferenceについて書いたことがありますが、今年の5月にもGRC18が行われることになり、今回は講師の一人としてお招きをいただきました(公式サイトはこちら)。朝の集会で聖書講解を担当させていただくことになります。

集会に先立ってJCFNのニュースレターのために短いメッセージを書きましたので、許可を得て転載します。 続きを読む

ルカ文書の執筆年代

昨年秋から、クリスマス前後の休みを挟んで8週間にわたって開講されたeラーニング「ルカが語る福音の物語の講座が先日無事終了しました。40人ほどの方々が受講してくださいました。オンラインのディスカッションを通して、私自身ルカ文書についての理解を整理できたり、新たな気づきを与えられたりして、とても有意義な時を過ごすことができました。あらためてGrace-onlineと関係者の皆様にはお礼を申し上げます。

講座の中で配布した資料の中から、ルカ文書の執筆年代について書いたものを、多少修正の上ここに掲載します。

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聖書の各書巻の執筆年代については、正確な数字をピンポイントで確定できず、人によって意見に幅のあることが多いです。注解書などに書かれている年代はあくまでも学者による推定(educated guess)に過ぎないことに留意し、断定的な態度を取らないことが重要です。 続きを読む