2022年活動報告

しばらくブログの更新を怠っているうちに、もう12月になってしまいましたので、今年一年の活動を振り返ってみたいと思います。

『福音と世界』新約釈義連載(ルカ福音書)

こちらの記事でも書きましたように、『福音と世界』誌で釈義の連載を仰せつかりました。最初はいつまで続くかという思いでやっていましたが、なんとか一年終えることができて感謝しています。

  

聖書釈義は終わりのない営みで、やろうと思えばどこまでも深掘りができる世界です。どこまでやってもやり切ったという感覚を得ることができないので、毎回「もっとできたのではないか」という後悔の念とともに原稿を提出しています。けれども、逆に定期的な締切があることで区切りをつけて前に進んでいくことができるのはありがたいことです。何よりも、個人的に最も思い入れのあるルカ福音書の釈義に心ゆくまで没頭できるのは無上の喜びです。毎月数節というカタツムリのようなスピードで進めていますが、来年も楽しみながら取り組ませていただきたいと思います。

『宣教学ジャーナル』への論文掲載

昨年6月の日本宣教学会第15回全国研究会で発表させていただいた論文が『宣教学ジャーナル』16号に掲載されました。タイトルは「ルカ文書におけるサマリア宣教――空間論的読解の試み」です。

   

Journal of Theological Interpretation誌に掲載した論文でもサマリアを取り上げましたが、ルカ文書におけるサマリアの重要性について最近よく考えています。今回の論文では、空間論という視点を取り入れたルカ文書の解釈を試みています。

『百万人の福音』への寄稿

上の二つの執筆活動は専門的な内容ですが、より一般向けに聖書について書いた記事を『百万人の福音』誌に掲載して頂きました。「聖書1/66巻あらまし」という、いろいろな執筆者が聖書各巻の概説をしていくシリーズですが、今年の9月号でルカ福音書、10月号で使徒の働きについて書きました。近いうちに黙示録についての記事も出る予定ですので、興味のある方はご覧になってください。

   

ここしばらく、働きや生活リズムの変化と全般的な多忙化にともない、ブログの更新が思うようにできませんでした。年に数回の更新ではもう誰も読んでいないのではないかと思うこともありますが、今でも過去記事にはそれなりのアクセスがコンスタントにあり、またいろいろな方々から直接間接に本ブログを読んでくださっていることを伺い、感謝にたえません。今後もできる限りの頻度で更新していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。