さあ、行きなさい。わたしがあなたがたをつかわすのは、小羊をおおかみの中に送るようなものである。
(ルカ10章3節)その後、わたしが見ていると、見よ、あらゆる国民、部族、民族、国語のうちから、数えきれないほどの大ぜいの群衆が、白い衣を身にまとい、しゅろの枝を手に持って、御座と小羊との前に立ち、大声で叫んで言った、「救は、御座にいますわれらの神と小羊からきたる」。
(黙示録7章9-10節)
一般の音楽界では、1980年代に今では「古典的」とも呼ばれるヘヴィーメタルのスタイルが英米を中心に全盛期を迎えました。1990年代に入るとグランジやオルタナティヴロックの台頭によってメインストリームから後退しましたが、メタルはその後も他ジャンルの要素を取り入れながら、驚くほど多くのサブジャンルに細分化していきました。そのうちのいくつかを列挙すると、スラッシュ、デスメタル、ブラックメタル、パワーメタル、シンフォニックメタル、プログレッシヴメタル、ニューメタル、ドゥームメタル、フォークメタル、はては日本のBabymetalに代表されるような「カワイイメタル(Kawaii metal)」と呼ばれるジャンルまであるようです。これらのサブジャンルについては、他にいくらでも情報源はあると思いますので、ここでは説明を割愛します。詳しく知りたい方はご自分で調べてみてください(手始めにこちら)。メタルは地域的にも広がりを見せ、英米からヨーロッパ全域、そして全世界にメタルは拡大していきました。つまり、メタルは世界の大衆音楽の中で、主流とは言えなくとも確固たる地位を確立していると言えます。
クリスチャンメタルはこのような一般のメタルの展開の後を追うように発展していきました。現在では、多様なサブジャンルのほぼすべてにクリスチャンメタルは存在します(クリスチャンカワイイメタルの存在は確認できていませんが・・・)。そしてここでも、以前述べた様式的整合性を見ることができます。各クリスチャンメタルバンドは自分たちが属しているサブジャンルのスタイルに忠実に従いつつ、キリスト教的メッセージを発信していきました。 続きを読む