ジェームズ・フーストン師との出会い

1月末にワシントン州で奉仕があり渡米したのですが、その際ヴァンクーヴァーにいる知人を訪問するため、カナダまで足を伸ばしました。その折りに、かねてから興味のあったリージェント・カレッジを見学することができました。現地にお住いの荒木泉さんがキャンパスを案内してくださり、チャペルに出席した後、同大学教授であるジェームズ・フーストン先生のお宅に連れて行ってくださいました。

regentcollege

リージェント・カレッジにて

スコットランド出身のJames M. Houston博士(ラストネームの綴りはテキサスの都市ヒューストンと同じですが、「フーストン」と発音するそうです)はリージェント・カレッジの初代学長を務めた創立者の一人で、福音主義における霊性神学の分野で世界的に著名な神学者です。

はじめてお会いした博士は94歳という高齢ながら、かくしゃくとしておられ、私たちをあたたかく出迎えてくださりました。そして近くのレストランまで歩いていって、昼食をいただきながら、3人でいろいろなお話をすることができました。

先生はこれまでに何度も日本を訪問されていますが、現在西洋と日本のキリスト教を比較した本を書かれており、執筆中の原稿の一部を見せてくださいました。また科学と信仰の関係についても話が及び、先生が幅広い分野に関心を持っておられることを伺うことができました。

16238042_10156067035964466_2039247120_n

フーストン先生のご自宅にて。紹介者の荒木泉さんと。

先生の気さくでユーモアにあふれる人柄に魅了されて話が尽きず、あっというまにお別れの時間になってしまいました。別れ際に先生の著書にサインをお願いしたのですが、そこに書いてくださった文章がとても心に響いたので、この場でお分かちしたいと思います。

jameshoustonautograph

May the Lord enrich you deeply in all the sufferings we endure, visible & invisible. For our God is the suffering God. 

主があなたを、目に見えるものであれ見えないものであれ、私たちが耐え忍ぶすべての苦しみの中で、深いレベルで豊かにしてくださいますように。なぜなら、私たちの神は苦しまれる神だからです。