祈り(詩)

祈り

神の霊が
炭火となって
心に火をつけると
祈りが始まる

祈りは
香の煙となって
天に向かって
立ち昇る

祈りは立ち昇り
たゆたい
ひろがり そして
虚空に消えていく

残るのは沈黙のみ

主よ
私の祈りは
御前に覚えられているのですか?
祈って何になるのですか?

それでも炭火は燃え続け
祈りは静かに昇り続ける
そして聖霊の火が
私の存在を燃やし尽くす

やがて黒かった心が
純白の灰に変わるとき
聖所に満ちるのは
キリストの香り そして

御父の愛の沈黙

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