“Jesus Creed”(スコット・マクナイト)への寄稿

アメリカの新約聖書学者スコット・マクナイトのブログ “Jesus Creed”に私の文章が掲載されましたので、紹介します。

Can Verbal Inspiration become a Deism?

これは少し前にこのブログで公開した「『聖書信仰』についての覚え書き」に加筆修正した上で英語で書き直したものです。

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スコット・マクナイト(Photo by Flofor15 via Wikipedia

マクナイト博士はアメリカを代表する新約聖書学者の一人で、現在はイリノイ州ロンバードにあるノーザン・バプテスト神学校で教鞭を執っています。彼は私がトリニティ神学校に留学していたときには近くのノースパーク大学で教えており、トリニティに招かれて講演を行ったのを聴いたこともありました。彼自身、トリニティの卒業生であり、そこで教えていたこともあります。博士には多数の専門書や一般向けの著作がありますが、そのうち『福音の再発見』は日本語でも読むことができます。

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私は留学時代からもう10年以上も彼のブログや著作を読んでいますが、福音的で柔軟な信仰と堅実な学問のバランスの取れたスタンスにいつも感銘を受けてきました。今年になってシカゴで彼と個人的にお会いする機会がありました(『福音の再発見』の訳者である中村佐知さんが紹介してくださいました)が、その際に彼のブログに書いてみないかとお誘いを受けました。その後忙しくてなかなか書くことができないでいましたが、サンアントニオでのSBLでたまたま再会したのをきっかけに、一念発起して書き始め、このたびようやく実現に至りました。アメリカの福音派系のブログとしてはおそらくもっとも広く読まれているブログの一つであるJesus Creedに寄稿する機会が与えられて、たいへん光栄に思っています。

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ここからはまったく余談になりますが、実を言うと、私がJesus Creedに登場したのはこれが初めてではありません。こちらの記事で、マクナイト博士と万年筆談義をした人物というのは私のことです。私が万年筆を日常的に使い始めるようになったのは、もう何年も前に彼がブログで万年筆について書いているのを読んで興味を持ったのがきっかけでした。シカゴでお会いしたこの日も、日本から持参した万年筆(パイロットとプラチナ)を試筆してもらい、また博士愛用のペリカンも試させていただきました。世界的に著名な学者であるにもかかわらず、気さくで親しみやすい人柄に大きな魅力を感じたものでした。

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