オープン神論とは何か(6)

(シリーズ過去記事     

オープン神論の実践上の意義について、前回は祈りの問題を取り上げましたが、今回は神の導きを求めることについて考えます。

 

「選ばれざる道」

アメリカの詩人ロバート・フロスト(1874-1963)の詩「The Road Not Taken(選ばれざる道)」は、アメリカ人なら誰でも知っている詩で、子どもたちは学校で必ず習います。この詩は英語で書かれた最も有名な詩の一つであると同時に、最も誤解されている詩としても知られています。 続きを読む

オープン神論とは何か(4)

その1 その2 その3

第2回、第3回の投稿では、オープン神論の聖書的根拠について、ごく簡単に概観しました。これまで述べてきましたように、オープン神論の特徴的な主張は、「未来は部分的に開かれている」ということです。今回はこの点についてもう少し詳しく説明していきたいと思います。 続きを読む

オープン神論とは何か(2)

その1

前回の記事で、オープン神論の中心的な考えは、神は被造物に真の意味での自由意志を与えられ、被造物とダイナミックな人格的相互関係を持たれるということ、そして未来は部分的に開かれているということだと述べました。今回は、このような主張が聖書の記述によってどのように裏付けられるのかを概観したいと思います。 続きを読む

オープン神論とは何か(1)

昨年、グレゴリー・ボイドの著書Benefit of the Doubt(『疑うことの益』)を取り上げて、「確かさという名の偶像」という25回シリーズで紹介させていただいたことがあります(最終回の記事に、過去記事へのリンクが貼ってあります)。これによって、恐らく日本で初めて、ボイドの神学的主張をある程度まとまった形で紹介することができたのではないかと思います。

これから何回かにわたって、ボイドが支持するある神学的潮流に光を当てていきたいと思います。それはopen theismと呼ばれるものです。これは日本ではまだ定着した訳語がなく、「開かれた神論」などと呼ばれることがありますが、このブログでは「オープン神論」と呼んでいきたいと思います。 続きを読む